2019年12月12日木曜日

6thアルバム完全解説



自分で解説するのかね君!チミチミ!


チミー!


発売から2週間くらい経ったので、説明する。


アルバムの 歌詞ページ にも、曲の解説は軽く載ってるんだけど、聴きながら読んでるという前提で短い文章にしてたり、アルバム全体の説明は特にしてなかったりするので、ご自身のブログでちょっと踏み込んで説明しようと思う。



あくまで "こう思って作った" ってだけなので、どう思ってもいいし正解発表じゃないので、あとアルバムを聴いてくれた人向けの文章なので、出来ればアルバム聴いてから読んで欲しい。というか聴け。



聴けや!オラ!

ボケ!

この野郎



まずアルバムタイトルの「もぬけ」について、いくつかの意味がある。


一つは、僕は毎回アルバムを「最新作だけど別に最新作じゃない」みたいなテンションで出していて、というのも核となる中身は半年〜1年くらい前から既にあるもので、それを時間をかけてアルバムにして、そして出した頃にはもう次のことをしているので、最新作だけど別に最新じゃないよ、居ないよという意味で「もぬけ」。


それと前回のアルバム「インサイド」を真面目に作りすぎた反動で、しばらく「ラップで何も言いたくない」という時期に入って、メッセージがない曲というか、別に伝わらなくてもいいって感じで曲を作ってて、でも僕は "主張" というか、伝えることを割と重要視してラップをしてきたので、魂が抜けたなと、そういう意味でも「もぬけ」


そんな意味のない曲を作っている時期に、世の中で色々なことがあって、ふと今作ってる曲とか、以前作った曲とか、聴いてみるとなんか良いじゃんと感じて、思えば人生の節々で誰かの「無駄なこと」とか「馬鹿なこと」を見て、馬鹿だな〜ふふふと救われたこともあったなと思って


てことは下手したら僕の曲でもそういうことを感じる人が、いたりして!と思って、そう考えると歌詞に意味があるとか無いとか、伝わるとか伝わらないとか、すごくチマチマしたことだなと思って。


音楽とコンテンツについてもそうで、僕はインターネットにポンポン音源をあげている人なので、そのイメージからかアルバムをちゃんと作ってるのに、あくまで "コンテンツ" として見られることが多くて基本キレてるんだけど、ぶっ飛ばしたいんだけど


もう別に良いなと、インターネットの面白コンテンツで良いと、開き直ったというか、音楽として聴いてる人もいるだろうし、そんな部分にまでこっちからこだわる必要もないと、そう考えた時に、すごく身軽になったというか、脱皮したような感じがしたので、そういう意味でも「もぬけ」


居ない、魂が抜けた、脱皮、いくつかの意味があって「もぬけ」というアルバムタイトルにした。


そして、その心境の変化の流れが、ほとんどそのまま収録曲の流れになっているのだけど、ここを完全解説するとセルフ営業妨害が過ぎるので、あとで暇だったら触れる。







ジャケットは、前作「インサイド」がかなり自分の内側に向けた話をしてて、オレンジだかハッサクだかがジャケットになっていて、今回は聴いてる人がいる前提で、ある程度外側に向けて話をしているので、前回の果物を絞ってジュースにして、グラスを2つ置いた。ジュースは溢れている。



全体の話はそんなところ、1曲1曲はシンプルだし、特に解説することもないような曲ばかりなんだけど、通して聴くとそれほどシンプルではないというか、なにかこう、複雑ってほどじゃないんだけど、へんな気持ちにさせたいなと思って作った。



あと、僕が以前作った「自粛なんかしない」っていう曲を知ってると、少し分かり易いというか、言ってしまえばあの曲を、1枚のアルバムを使って視点を替えながら、お送りしてたのが今回の「もぬけ」というアルバムで


昔話をすると、僕の数少ない音楽体験の一つに、地震で家で寝れなくなって、車の中で寝てたときに、朝iPodで音楽を聴いて、ギャン泣きしたことがあって。


当時全ての様子が変わっていたんだけど、いつも聴いてる曲だけ、いつも聴いてる曲のままだったので、安心したのと、歌詞書いたりレコーディングしてる風景を想像して、何年も前の曲だし、別に僕がこういう状況で聞くことを想定して作ってないのに、すごく元気づけられるというか、なんなんだ?音楽って、なんだ?と思って


そのとき漫画読んでたら漫画だったろうし、写真とか映画とか、分かんないけど他のものだったら他のものだったんだろうけど、僕の場合はそこで音楽を聴いて、一個強烈に食らった経験があって。




今回「情報ヲ遮断セヨ」という曲で "いつかの誰かの為、ただ目の前の生活を" と言ったのは、そういう体験があったからで、いつかの誰かというのは、当時の僕のことでもあるし、僕の曲を聴く "誰か" のことでもある。



 
この昔話は「life」という曲でしてるので、ついでに life の話をすると、まず曲名がすごく格好いいね。英語の小文字で "life" すごいシュッとしてて最高。

 
前作の "とある曲" でしてたのは、普段の僕は死んでいて、ラップというものの中にだけ自分が存在しているような感覚、だったのだけど、今はまず僕がいて、日々生きている僕がいて、そして日々生きてきた僕がいて、それがあってのラップだのなんだのだな、って感覚なので「全投影」と言っている。


あと1曲目に「効率いいけどコンテンツ、その先に何もないよ」って歌詞があるんだけど、それに対する回答もこの「life」という曲でしている。というかこの「その先」をすごい見ようとしてるアルバムなのかも知れない。



話が飛び飛びになってしまったがそんなところだろうか、完全解説と言った割にそんなに完全解説でもないけど、その辺は奥行きということでお茶を濁します。



アルバムは明確に、もぬけまでが前半で美容室からが後半。50分近くあるので、半分ずつ聴いてもらってもちょうど良いかも知れませんね!


アルバム聴かないでこれ読んでるやつは買え!!ボケが、この野郎、Tシャツも買え!!



くそ虫が!!


以上です。



あと、こんなに念を押さなくても良いけど「正解発表」をしている訳じゃないので、そこだけよろしくお願いします。



では




iTunes Store
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歌詞と曲解説
https://newpoplar.blogspot.com/2019/11/webnokusoyaro-6th-album.html




他のアルバム
https://www.webnokusoyaro.com/album





あと、実はこのアルバムのインスト盤を出すので、トラックに関する解説とかはそこでしようかなと思うけど、別にないね!あったら解説する。


多分ないね



もぬけ -Instrumental
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